A.地名としては、正式には「ふきわれ」が正しい読み方です。しかし、私たち地元民は、呼びやすいために「ふきわり」と呼ぶ人も多いです。「吹割の滝」のことを単に「ふきわり」と呼んだりします。
【例】友達んとこいぐんになぁんもねぇから、ちょっくら「ふきわり」行ってアップルパイ買ってぐべぇ。
【標準語】友達のところに行くのに手土産がないので、ちょっと吹割の滝まで行ってアップルパイを買って持っていこう。
A.吹割の滝伽羅苑の位置する群馬県沼田市利根町追貝(おっかいと読みます)は、実は赤城山の神様が、日光二荒山の神様を追い返した場所だったと伝えられています。
その昔、赤城山の神(大蛇)と日光二荒山の神(大ムカデ)が領地をめぐり争いを繰り返していました。戦場の地となったのは、日光戦場ヶ原。しかし、赤城山の神様(大蛇)は、弓矢で大きな傷を負ってしまい、吹割の滝のあたりまで逃げてきます。体にささった矢を抜き地面にさすと、そこからなんと温泉が沸き上がりました。温泉のおかげで傷は癒え、ふたたび元気を取り戻した赤城山の神様は、追いかけてきた日光の神様を見事に追い返しました。湧き出た温泉は「追い神」温泉(のちの老神温泉)と呼ばれ、さらに伽羅苑の「追貝(おっかい)」の地名は「追い返す」→「追っ返す」→「追貝」が由来であるとされています。
また、毎年5月中旬に老神温泉で行われる大蛇祭りでは、ギネス世界記録にも認定された世界一長い大蛇のおみこしを担ぎ、赤城山の神様を祀る風習があります。
A.吹割の滝のほとりで観光ドライブインを始めた当初、このあたりの名物としてフキを煮て伽羅蕗(きゃらぶき)にして売っておりました。
伽羅苑の「きゃら」は、きゃらぶきの「きゃら」からきています。おかげさまで、今もなお、伽羅苑のきゃらぶきは群馬土産・吹割土産としてご愛顧頂いており、ロングセラー商品となりました。また団体のお食事やふきわれ亭のメニューに香の物としてお出ししています。
吹割の滝に来たら、名物「伽羅苑のきゃらぶき」、ぜひ覚えてくださいね。
A.ズバリ、5月です。ゴールデンウィーク頃が一年で最も水量が多く、よりダイナミックな滝をご覧になれます。なぜ5月ごろかお分かりになりますでしょうか?そうです、尾瀬の山々から片品川を抜けて吹割の滝へ、冷たい雪解け水が流れてくるので、春から初夏にかけて大自然が奏でる迫力の水しぶきをお楽しみいただけます。
水量の比較的少ない時
水量の多いときの吹割の滝