山妻有の桜(やまつまりのさくら)

吹割の滝伽羅苑から徒歩約8~10分、お車で約2分ほどのところにある、一本桜です。山妻有(やまつまり)と読みます。

正平年間(1346年~1370年)のころ、新田義宗(新田義貞の三男)の妻子が、この地に滞在したときの記念の桜であると伝えられており、沼田市の天然記念物に指定されています。地元でも大切にされている御神木です。

 

まずその幹の太さに驚かれると思います。大人が2、3人で両手を広げてもまだまだ足りないほどです。(目通周囲 約8m、根本約9m)中は空洞になっているのですが、そこからさらに地上につきそうなくらいの太い枝がぐいっと伸び、全方位に力強く天高く広がっています。カメラには到底おさまりきらないほどの迫力ある見事な一本桜です。

 

桜の種類は「エドヒガンサクラ」で、毎年沼田市内の桜より少し遅れて咲きます。開花見頃の最新情報は伽羅苑のインスタグラムにて随時更新予定ですが、例年4月中旬が見頃です。枝の先端の先端まで、重たそうなくらいに花をつけます。

 

桜の季節はもちろん美しいのですが、春以外の季節でも、この木の持つ生命力に圧倒されると思います。新緑、紅葉、静まり返った雪の季節、ぜひおすすめしたい名所です。

 

伽羅苑からはお車で約2分、徒歩約8~10分程度です。