冬季期間中は、安全考慮のため、積雪や凍結があると吹割の滝遊歩道が閉鎖されます。そこで伽羅苑の合い向かいにある展望台「六角堂(ろっかくどう)」からご覧頂いております。閉鎖時期については、その年の天候と雪の状況に応じて毎年変わりますので、沼田市のホームページよりご確認ください。
なぜ「冬の六角堂だけ」かと申しますと、実は、新緑の時期から紅葉にかけてまわりの木々が生い茂り、葉っぱの間からしか吹割の滝が見えません。しかし、冬を迎えまわりの葉が落ちると、上から吹割の滝がよく見下ろせるようになり、ごうごうと水しぶきをあげている様子が迫力の音とともに楽しめます。
こちらが伽羅苑の滝側の出入り口です。ここから道路を渡り、合い向かいにある六角堂へ徒歩1分です。
左手に六角堂の看板が見えます。小道を進むとすぐ六角堂です。
右上の岩の上に見えるのが展望台六角堂です。小道は整備されており手すりもありますが、滑りにくい靴でお出かけください。小道沿いにある大きな岩や生えているコケも、風情ある魅力の一つです。
六角堂はその名の通り、六角形の形をしています。木製のちょっとしたテーブルとイスがあります。六角堂にくると、吹割渓谷の山の頂上に登った気分です。澄み切ったおいしい空気、思いっきり深呼吸してみてください。
水は青く澄み渡り、地球がそこだけ割れているかのような絶景が広がります。吹割の滝の名前の由来ともなった「吹き割れている」光景がよくわかります。かなり高いところから見下ろしていますが、ごうごうと水の流れる音が響き渡り、さらに冬の凛と張った空気の中での音と景色は、何度見ても心打つ感動があります。
六角堂からの吹割の滝と千畳敷。ついこの間まで紅葉に染まっていたたくさんの葉が、落ち葉となって流れているのがわかります。下に生える笹と雪のコントラストも冬だけの素敵な風景です。
ちなみに、真冬でも吹割の滝の水が全て凍ることはありません。